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2024.05.21

サウジETFが日本上場へ -首脳間の合意期待で-

(写真:日本経済新聞(Nikkei) )

日本とサウジアラビアは、サウジアラビア株に連動する上場投資信託(ETF)東京に上場されることで合意する見通しです。

サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子は、20日からの来日に合わせて岸田首相や天皇陛下との会談・会見が予定されていましたが、昨日サルマン国王の健康状態を理由に来日延期が発表されました。

両者はエネルギーやその他の幅広い分野で合意に達する想定で、10件以上の民間企業との取引が予定されていました。来日は延期になったものの、サウジ株を入れた上場投資信託(ETF)の東京証券取引所への上場に向けた調整には着手する予定です。

ETF取引は、サウジアラビアが石油生産への依存を減らすための努力の一環です。産業の多角化を目指す中でも中東の王国は金融セクターに注力しており、東京市場の投資家を先端技術を持つサウジアラビア企業への投資に引き付けたい考えです。

このETFに関して、日本のSBIホールディングスは、サウジアラビア国営のPublic Investment Fund(PIF)および通信会社のNational Technology Groupと覚書を交わす予定です。

SBIは資産運用会社を通じてサウジ株に連動するETFを組成し、最終的には東京証券取引所(東証)への上場を目指しています。株式の選定などについては、サウジアラビアのパートナーと協力していると見られます。ETFの上場可否は東証による上場基準に従って判断されます。

東証には現在、外国株式に連動するETFが約70銘柄ありますが、サウジ株に連動するETFは初めてとなります。

サウジアラビアでは、外国人がサウジ株を購入する場合、所有権の制限などの制約が存在します。ETFが東京に上場すれば、日本の投資家は間接的にサウジ株に投資する方法が増えることになるのです。企業はサウジの石油会社や金融会社に投資することで、資源関連ビジネスとのシナジーを追求できる可能性があります。

さらに、SBIはサウジアラビア最大の電力会社と金融協力協定を結ぶ見通しです。日本企業は、水素やアンモニアを含む革新的な脱炭素プロジェクトに資金を提供すると見られます。国営石油会社Saudi Aramcoと協力し、サウジアラビアに進出する日本の新興企業を支援する計画もあるそうです。

両国はまた、サッカーを含むスポーツ・ビジネス、漫画、アニメ、ゲームなどのコンテンツ産業、脱炭素化計画、鉱物資源の採掘計画においても緊密に協力する構えです。

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日本の金融サービス会社SBIホールディングスとサウジアラビアの国営石油会社Saudi Aramco社は、デジタル資産投資と半導体製造事業での提携を検討しています。

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