【進出情報】アメリカの航空・宇宙会社

（写真：Space Communications and Information Technologies Group）

Space Communications and Information Technologies Group（以下、SCITグループ）は、サウジアラビアのデジタルインフラ構築における主導的役割を担う技術持株グループです。この度SCITグループは、アメリカの航空・宇宙会社であるXenesis社と中東、アフリカ、トルコ、インドを優先地域とする独占的な Networking-as-a-Service（NaaS）パートナーシップに向けた覚書を締結しました。

SCITグループは、テクノロジー、IT、クラウド、サイバーセキュリティ、AI、その他のベンチャーへのベンチャーキャピタル投資を専門としています。

Xenesis社は、超低遅延・大容量のデータにとらわれないデータ伝送に特化したNetworking-as-a-Serviceを提供する、規制対象外の電気通信サービスプロバイダーです。

SCITグループが主導するこのMoUは、Xenesis社とSCITグループを、持続可能で拡張可能な最先端技術によるグローバルなデータ移動に焦点を当てたデジタル・インフラストラクチャーのリーダーとして位置づけるものです。このMoUとそれに伴う潜在的な投資調達の目的は、Xenesis社とSCITグループが、この地域の世界的な活動の野望を実現するための協力分野を模索し、特定することです。

MoU締結の目的・目標

①SCITのイノベーション・ハブであるSCIT AIHを通じた4.5Tb/秒のデータ転送

②LEO（低軌道）ベースの新しい衛星サービス・プロバイダー・コンセプトの導入を目的としたグローバル・ネットワーク・インフラ・コンセプトの共同開発

③地域および世界のインフラ・サービス・プロバイダーと協力し、潜在的な接続性と速度のギャップ解消

④サウジアラビアの主要な投資団体と提携し、サウジアラビア王国に新たな製造施設の設立

⑤サウジアラビア2030年ビジョンの戦略目標に沿った主要な衛星およびレーザーコンポーネントの現地製造

サウジアラビア王国に本社を置くSCITグループは、地域の課題に焦点を当て、Xenesis社やその他のSCITパートナーとの連携を見出すことで、産業を変革し、複雑な課題を解決し、人々の生活を向上させるテクノロジーの力に対する強い信念を原動力としています。

SCITグループの監督執行委員会メンバーであるMohamed K. AbdelRehim氏は、「私たちSCITグループは、サウジアラビアが地上と宇宙の両方でレーザー・衛星技術において地域第1位となる道を切り開き、将来にわたって先進技術を前進させるという私たちの野望を実現できることを嬉しく思います」と述べています。

Xenesis社の最高経営責任者（CEO）であるMark La Penna氏は、「宇宙におけるレーザー光による次世代通信の到来です。私たちは、海底ケーブルや他のレガシー技術よりも25％速く、より安全に地球上のデータを移動させることに注力しています。そして、中東、アフリカ、トルコ、インドをサポートするためにSCIT社との提携を見出すことを楽しみにしています」と述べています。