【進出情報】スイスの政府観光局

サウジアラビア政府観光局（以下、STA）は、スイス政府観光局と観光分野における協力関係を強化するための MoU に調印しました。このMoUは、両観光事業体間で初めて締結されたもので、観光産業の発展、相互プロモーションの促進、サウジアラビアとスイス間の共同観光プロジェクトの実現を目指しており、国際観光協力の新たな前例となるものです。

このパートナーシップの重要な側面は、それぞれの国のユニークな魅力を強調する共同マーケティング・イニシアチブを特定することです。海洋活動、文化遺産、農村観光など特定の観光分野に特別な注意を払い、ユニークな体験を求める旅行者を惹きつけるためのマーケティング活動を共同で行う予定です。この戦略的プロモーションは、サウジアラビアとスイスの両国が、すべての旅行者を満足させる観光の主要な目的地であることを強調することを目的としています。

STAのFahd Hamidaddin CEOはスイス政府観光局GCC担当ディレクターのLivio Goetz氏との契約締結後、「STAとスイス政府観光局の両社は、旅行者によりシームレスな旅を提供するため、業界の最新技術を活用して協力していきます。MoU締結はサウジアラビアとどの国の観光局との間でも初めてのことであり、スイス観光局との歴史的な協業の旅に出発できることを嬉しく思います。
昨年、スイスからサウジアラビアへの訪問者数は84％増加しました。この新たな協定は、両国にとって貴重な成長の機会を引き出す協力関係を強化することで、この進歩をさらに発展させるものです」と述べました。

一方スイス政府観光局のGoetz氏は、「このパートナーシップは、2つの豊かで多様な観光景観の融合を意味するだけでなく、豊かな旅行体験を育む上での世界的な協力の重要性を強調するものです。シームレスな旅の提供は、現地の旅行会社やオペレーターとの協力関係を強化することで達成され、サウジアラビアとスイスのさらなるパートナーシップと価値を高める機会を提供するでしょう。
サウジアラビアはGCC最大の市場であり、スイス観光にとって重要な市場です。特に、GCCにおける宿泊の40％はサウジアラビアからもたらされています」と述べました。

サウジアラビア政府観光庁とスイス政府観光局は、サウジアラビアのビジョン2030の主要目標を遵守し、観光の未来に向けた共通のビジョンを推進しながら、観光開発を強化するため、両国でイベント、展示会、会議をさらに共同で開催していく予定です。

スイスはサウジアラビアのe-Visaプログラムに統合され、シェンゲン圏、米国、英国のビザ保持者も利用できるようになり、サウジアラビアへのシームレスなアクセスが容易になりました。
これにより、旅行が大幅に簡素化され、サウジアラビアへの訪問がこれまで以上に容易になっています。