2025年01月06日掲載
サムスンC&T社、サウジアラビア初の地下鉄システムを竣工
昨年12月に開通したサウジアラビアの新しいリヤドメトロは、176kmにわたって6つの鉄道路線を運行しています。そのうち4、5、6号線の建設はSamsung C&T Engineering and Construction (E&C) Groupが担当し、安全性と効率性を確保するための先進的な建設技術を披露しました。
(画像:Samsung C&T)
サムスンC&T社のE&Cグループが建設したリヤドメトロは、昨年12月1日に正式に運行を開始しました。サウジアラビア初の都市交通システムとして6路線176kmに及び、この種のインフラ・プロジェクトとしては世界最大となります。
リヤド地下鉄プロジェクトにおけるサムスンC&Tの役割
サムスンC&T・E&Cグループは、スペインのFCC社およびその他のコンソーシアム・メンバーと共同で、新しいリヤド地下鉄の4、5、6号線を建設しました。合計70kmに及ぶ3つの地下鉄路線には、29の駅と24kmの陸橋が含まれ、キング・ハリド国際空港やキング・アブドラ金融街など、リヤドの主要な場所を結んでいます。
サムスンC&T・E&Cグループは、ソウル地下鉄3号線、7号線、9号線の建設など、グローバルな鉄道プロジェクトで高い実績を上げています。国際的にも、シンガポールのNorth East Line延伸工事や、2029年完成予定のDowntown Line3延伸工事など、重要なプロジェクトを手がけています。
最先端の建設技術
リヤドメトロの建設において、サムスンC&T・E&Cグループは最先端の建設手法を活用しました。
(詳細はサムスンC&T社のHPをご覧ください。)
●Full Span Launching Method(FSLM)
FSLMは、橋梁のスパンを現場外でプレハブ化し、現場で設置する工法です。この工法により、工期が短縮され、安全性も向上しました。この工法は、橋梁、トンネル、駅、ケーソンなど、さまざまな土木プロジェクトで広く使われています。
●トンネル掘削機(TBM)
TBMトンネル掘削は、トンネルの掘削や、岩石や土壌などの掘削物の除去などの作業に、高度な機械化・自動化技術を利用します。リヤドメトロ5号線の開発では、サムスンC&T・E&Cグループが直径9.8mの大型TBMを2台使用し、1日の掘削長さの世界記録を樹立しました。
サムスンC&T社は、リヤド地下鉄の成功に基づき、中東、東南アジア、オーストラリアにポートフォリオを拡大し、インフラと発電所プロジェクトに注力していく予定だと言います。
Samsung C&T Riyadh MetroのChoi Young-hun副社長は、「サウジアラビア初の都市交通プロジェクトで重要な役割を果たせたことを光栄に思います。建設中に多くの困難がありましたが、当社の高度な技術的専門知識と献身的な努力により、リヤドメトロを成功裏に完成させることができました」と語っています。
当団体について
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