サウジのSEVEN社、Jazanに530億円のエンターテイメント施設を発表

公共投資基金（PIF）傘下のQiddiya Investment Company（QIC）の子会社であるSaudi Entertainment Ventures社（SEVEN）は、13億SAR、日本円で約530億円を投じてサウジアラビア南西部の端に位置するJazan地方に新たなエンターテインメント施設を開発すると発表しました。

このプロジェクトは、6万平方メートルの土地と7万3,000平方メートルの建築面積を有し、王国有数のレジャーと観光の拠点となる予定です。SEVEN社はサウジアラビア全土に世界クラスのエンターテインメント・スポットのポートフォリオを拡大することを目指しています。

SEVEN社のAbdullah Nasser AlDawood会長は「王国のエンターテインメントを充実させ、サウジアラビア全土のコミュニティーの生活の質を向上させるという我々の継続的なコミットメントを反映し、JazanにSEVENの新しいエンターテインメント・デスティネーションをお披露目できることを嬉しく思います。このプロジェクトは、Jazan地方の自然の多様性と豊かな文化遺産を称えるとともに、住民と観光客に卓越したレジャー体験を提供します」と述べています。

SEVENの最新プロジェクトのハイライト

このエンターテインメント複合施設は、Jazanのウォーターフロント沿いの「North Corniche Park」近くに建設され、住民と観光客の両方に便利なアクセスを提供します。

経済の多様化と国際観光の誘致を目指す王国の広範な戦略の一環として、SEVEN社の新たなイニシアチブは、この地域の主要な文化的・レクリエーション的ランドマークとして機能することが期待されています。

世界的な建築事務所Gensler社が主導するこのプロジェクトのデザインは、紅海の海岸線、この地域の山脈、この地域で知られる香り高いジャスミンの花の要素を取り入れ、Jazan独特の自然の美しさからインスピレーションを得ているそうです。

SEVEN社と開発契約を締結したAlfanar ProjectsのEVPであるAmer Alajmi氏は、このコラボレーションについて、「この画期的なプロジェクトでSEVEN社と提携できることを光栄に思います。卓越性と革新性へのコミットメントを共有することで、サウジアラビアにおけるエンターテインメントの期待を超え、新たな基準を打ち立てるようなデスティネーションが誕生することでしょう」と述べています。

新複合施設は、あらゆる年齢層と興味に応える多様なアトラクションを備えています。その中には以下のようなものが含まれます：

・初心者から経験者まで楽しめるインドアゴルフコース
・家族連れや冒険好きな人たちに世界クラスのアトラクションを提供するスリルライド地区
・プレミアムな映画体験を提供する最新鋭のシネマコンプレックス
・ Hot Wheelsからヒントを得た、高速レース愛好家向けの電動カートコース
・ディスカバリー・アドベンチャーズ屋内アドベンチャー・センターでの子供たちに創造的で教育的な体験の場の提供
また、国内外から選りすぐりの飲食店や小売店が集まる予定です。

SEVEN社のJazanへの投資は、サウジアラビア全土の14都市で21のエンターテインメント施設を開発する500億SARの大規模なイニシアチブの一環であり、観光とレクリエーションの世界的なハブとしてのサウジアラビアの地位を強化するものです。