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2024年07月31日掲載

サウジアラビアの農家、ミミズの廃棄物を富に変える

サウジアラビアの農家が、庭の厄介者を有用な資源に変える技術の開発に成功しました。

サウジアラビア国営通信の報道によれば、同国南西部に位置するBahaのAl-Dhafir村に住むMohammed Al-Shaer氏は、ミミズから高品質の有機肥料を生産するミミズコンポスト(堆肥化)事業を彼の農場で盛んに行っています。


(写真:SPA)

Al-Shaer氏の事業は約1年前、長さ5メートル、高さ60センチの水槽に約2000匹のミミズを収容するというシンプルな設備で始まりました。ミミズに乾燥した葉、有機廃棄物、生ゴミを与え、4ヶ月間注意深く観察した結果、300kg以上の栄養豊富な堆肥が得られ、ミミズの数は10倍に増えたと言います。

「広範な実地試験と世界的なベストプラクティスの研究を通じて、私はミミズの行動、ニーズ、繁殖技術についての洞察を得ました」とAl-Shaer氏は国営通信のインタビューで説明しました。それ以来、彼の事業は4つのタンクに拡大し、敷地内のおよそ250本の樹木を肥やすのに十分な量のミミズコンポストを生産しています。

Al-Shaer氏は将来的にミミズ堆肥を大量に生産する包括的な事業へと発展させるため、プロジェクトの規模を拡大することを目指しています。また、サウジアラビアで開催される農業祭を通じて、この環境に優しい農法についての認識を高め、土壌や植物、そして人間の健康に害を及ぼす可能性のある化学肥料の代わりに有機肥料を使用するよう、同世代の農民に呼びかけるつもりだと言います。

Al-Baha大学の応用栄養学准教授であるLubna Saad博士は、ミミズコンポストの科学的な利点を強調し、ミミズの鋳造物と処理された有機物の強力な混合物であると説明しました。

「このミミズは有機物のほとんどを消費し、バーミコンポストに変えるのです。こうしてできた堆肥は、ふるいにかけられてろ過され、あらゆる種類の農地に適した、すぐに使える肥料となります。この肥料は、土壌の吸水性と保水性を大幅に向上させます」とSaad氏は国営通信のインタビューに答えています。

最近開催されたKhayrat Al-Bahaフェスティバルに参加した農民たちは、有機肥料を使用した後の作物の品質向上に言及し、Al-Shaer氏のイニシアチブを賞賛した、と国営通信は報じています。

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