サウジアラビアのアーティストが日本の漫画コンテストで受賞

リヤドの日本大使館で行われた授賞式で、サウジアラビアの漫画家Samah Kamel氏に岩井文男駐日大使が第17回日本国際漫画賞特別奨励賞を授与しました。

マンガ・アラビアのレギュラー作家であるKamel氏は、自閉症スペクトラムの子供を持つ親が直面する問題や、自閉症の人々を受け入れ社会に溶け込む様々な方法を描いた作品「spectrum（スペクトラム）」での受賞に喜びを表しました。

（写真：Arab News）

「これまで何度か応募したことがありましたが、一度も入賞したことがなかったので、今回の受賞には衝撃を受けました。粘り強さが実を結ぶということを学びましたし、今日ここに一緒にいる私の娘が、この漫画にインスピレーションを与えてくれました。障害のある子供を育てている母親には、自分がパワフルでインスピレーションを与える人間であることを知ってもらいたいと思います」とKamel氏は現地メディアに語りました。

『Manga Arabia』編集長のIssam Bukhari氏は、サウジアラビアとアラブの創造性を世界に輸出する上で、日本の外務省が贈る日本国際マンガ大賞をサウジアラビアで初めて受賞したKamel氏の功績は歴史的な出来事であると述べました。

また岩井大使は現地メディアに対して、「Manga Arabiaが行っていることは素晴らしいことです。私は今日、彼らの才能のひとつが第17回国際漫画賞を受賞したことを称えることができ、とても嬉しく思います」と語っています。

さらに「マンガは日本で最も人気のある文化分野のひとつです。サウジアラビアだけでなく、アラブ世界にもマンガ文化が広がっていることを、私はとても嬉しく思っています。そして、とても印象的なのは、Manga Arabiaが多くの会社をプロデュースし、サウジアラビアの子供たち、サウジアラビアのジュニアたちにアラビア語版の日本漫画を提供していることです」と付け加えました。

「spectrum（スペクトラム）」はManga Arabia for Kidsアプリでダウンロードできる他、こちらのサイトから試読することができます。