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2024年03月14日掲載

ラマダン - 家族の絆を深める時間


(写真:Visit Saudi)

サウジアラビアのラマダンは、家族が集まって家族の絆を深め、聖なる月を祝い、精神性を再認識する時期でもあります。家族はサウジアラビアの文化の重要な礎であり、聖月にはラマダン限定の様々な活動が行われています。

伝統的にサウジアラビアの人々は多世代世帯を維持してきましたが、近年その形態は変化しています。したがってラマダンを利用して家族を訪ね、イフタール(ラマダンにおいて、夕刻のお祈りの後に、その日初めて食べる夕食のこと)を一つ屋根の下で行う人も多く存在します。

ラマダンの集いで育まれる感情的な絆は、人々の間に親密さを生み出し、家族の絆の重要性を強めます。断食の喜びを分かち合ったり、受けた恵みに感謝したりと、人々はシンプルな行為を分かち合うことを楽しむのです。集会はまた、有意義な会話でつながるチャンスでもあります。

さらに、人々は礼拝儀式の経験を共有し、家族間の共感と理解を深めます。多くの家族は、夜間のタラウィー(taraweeh)礼拝をグループで行ったり、近所のモスクを一緒に訪れたりします。こうした礼拝は、精神性と一体感を同時に培うことができるのです。

また、人々はコーランを朗読したり、家族の年長者と一緒に集まって物語を語ったりすることも行います。このような活動によって、年配の世代が若い家族と知恵や知識を分かち合うことができ、世代間の絆が強まり、文化や家族の伝統が守られるのです。


(写真:Visit Saudi)

家族の伝統について、地元メディアの取材に応じたHind Khalid氏は、
「ラマダン期間中に家族で楽しむ活動には、家族ゲームや、ご褒美つきの宗教的な競技があります。例えば、ラマダン期間中にコーランを全部暗唱した人や、一番料理をした人には賞品があります」と語ります。

もう一人のサウジアラビア人女性、Hanan Hammad氏は、家族の伝統について、
「カードゲームやオンラインのグループゲームをすることもあります。あるいは、子供たちにコーランを読ませるために、コーラン暗記大会を開いたりします」と語りました。

ラマダン期間中は慈善活動も重視されます。恵まれない人々のために寄付を集めたり、地元の慈善団体に寄付したりする日を設ける家庭もあります。また、近所の人や困っている人に配る食事を準備したり、詰めたりする人もいます。

こうした親切や寛大な行為は、地域社会における思いやりの価値を示し、若い世代の手本となります。

ラマダンはまた、ジャレーシュ、サレーグ、サリードといったサウジの伝統料理を家族で楽しむ機会でもあります。伝統料理を一緒に作って楽しむことは、家族やコミュニティの絆を深めるだけでなく、王国の豊かな食の伝統を祝うことにもなるのです。

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