サウジアラビアのアーティストが第17回日本国際漫画賞を受賞

外務省主催の「第17回日本国際漫画賞」において、サウジアラビアのアーティスト、Samah Kamil氏のマンガ「スペクトラム」が奨励賞を受賞しました。同作品にはチュニジアのアーティスト、Ahlem Khedri氏も参加しています。

「第17回日本国際漫画賞」の受賞者は上川陽子外務大臣によって発表されました。

国際漫画賞は、漫画を海外に広め、国際文化交流に貢献した漫画家を顕彰するために創設され、外務大臣が海外作家の優れたマンガ作品を表彰しています。

第17回目となる今回は、82の国と地域から587作品の応募がありました。今回は初めてアフリカ4カ国（エチオピア、コモロ、セネガル、ルワンダ）からの応募がありました。

スペクタクルは、愛情深い家庭に生まれ、2歳までうまくやっていたリナという女の子の話。しかし、彼女にしか見えない奇妙な生き物が現れ、彼女を惑わし、孤立させてしまいます。家族は彼女を検査に連れて行き、自閉症スペクトラム障害と診断されます。この物語は、自閉症スペクトラムに対する認識と教育の重要性を示しています。

日本国際漫画賞の審査は漫画家を委員長とする選考委員会によって最終選考が行われています。マンガ出版協会の協力による一次選考会を経て、公益社団法人日本漫画家協会理事長である里中満智子氏が、最終選考を行いました・

その結果、金賞1作品、銀賞3作品（下記）、特別奨励賞2作品の計15作品が承認されました。

金賞・銀賞受賞者は、国際交流基金より来日し、2024年3月に東京で開催される授賞式に招待される予定です。