【進出情報】アメリカの屋内農業会社

公共投資ファンド（PIF）は2月1日、米国の垂直農法のリーディングカンパニーであるAeroFarms社と、サウジアラビアおよび中東・北アフリカ地域（MENA）で屋内垂直農法を構築・運営する会社をリヤドに設立する合弁契約書に調印しました。

本契約により、耕作地を必要としない屋内垂直農法の実現により、水や農地などの天然資源の利用を最適化し、従来の畑作に比べて収穫量を大幅に増加させ、水の使用量を最大95%削減することが可能になります。

本提携により、AeroFarms社独自のスマート農業技術（AgTech）プラットフォームを利用して栽培された高品質の農作物を、年間を通じて持続的に現地調達することが可能になり、業界におけるサプライチェーンの幅広いニーズを解決することが期待されます。この合弁会社は、今後数年のうちに、地域全体で複数の農場を建設し、運営する計画です。サウジアラビアに建設する最初の農場は、中東・北アフリカ地域で最大の屋内垂直農場となる見込みで、年間最大110万キログラムの農作物を生産する能力を有します。

このパートナーシップは、貿易収支の改善、技術の現地化、産業の発展、サウジアラビア経済全体の成長と多様化に貢献する、食料と農業を含む主要部門の能力を開発し可能にすることに焦点を当てたPIFの戦略に合致しています。PIFは、地元の民間部門に利益をもたらす新しい農業技術を現地化し、市場範囲を拡大し、サウジアラビアを垂直農業のリーダーとして位置づけるために投資を行っています。