2024年02月29日掲載
国際コーヒー機関に正式加盟、世界的躍進を遂げるサウジコーヒー
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環境・水・農業省のMansour bin Hilal Al-Mushaiti副大臣は、今月中旬にジーザーンで開催された『国際サウジコーヒー博覧会2024』の開会式で、サウジコーヒーは過去10年間で品質が「大幅に向上」したと述べ、サウジコーヒーは今や “世界最高級”に分類されると主張しました。
同副大臣は、コーヒー農家向けのトレーニングコースやワークショップなどを含む、「文化と芸術を融合させた会合」は、サウジアラビア南西部の農家やコーヒー愛好家の願望達成に役立つだろうと述べました。
王国の南西部には2,185のコーヒー農園があり、合計約39万1,160本の苗木が植えられているといいます。また、ジーザーンでは1,100以上の農家が政府のイニシアチブの恩恵を受けており、彼らの農園には約21万9,160本の苗木が植えられているそうです。
(写真:Arab News)
持続可能な農村農業開発プログラム「サウジアラビアの農村」は、2023年末までに1億5,500万SR(約6億2千万円)以上の事業支援を行いました。副大臣によると、コーヒーセクターの3,000人以上がこの支援の恩恵を受ける資格があるといいます。
Al-Mushaiti副大臣はまた、同省は民間セクターと協力して多くの新規プロジェクトを実施していると述べました。2022年末までに、農業開発基金はジーザーン地域のプロジェクトに約19億SRを提供し、コーヒー栽培プロジェクトだけでなく、畜産・植物・漁業分野での79の投資機会につながりました。
また今月サウジアラビアは国際コーヒー機関(ICO)に正式加盟しました。
国際コーヒー機関ICO(International Coffee Organization)は、国際コーヒー協定ICA(International Coffee Agreement)の運営を管理するための機構です。ICAのもとでICOは世界のコーヒーに関する統計の整備等様々な課題について協議を続けています。(引用:全日本コーヒー協会「ICOとは」)
(写真:SPA)
ICO加盟の協定式に参加した駐英サウジアラビア大使のKhalid bin Bandar bin Sultan bin Abdulaziz皇子は、この重要なイベントにサウジアラビア王国を代表して参加したことに感謝の意を表明し、世界のコーヒー産業を支援・強化することへのコミットメントを強調しました。また、サウジアラビアの文化的・社会的遺産におけるコーヒーの不可欠な役割を強調しました。
これに対し、ICOのVanusia Nogueira事務局長は、サウジアラビア王国の協定加盟に謝意を表明し、共通の目標達成に向けた協力的な取り組みを強調しました。
国際コーヒー機関(ICO)は世界的に重要な地位を占めており、加盟国の定期的な会合や会議の開催、世界のコーヒー市場に関する報告書や統計の発表、コーヒー生産国における生産性、品質、持続可能性の向上を目的としたプロジェクトの先頭に立っています。
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