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2023年02月14日掲載

キング・アブドゥッラー科学技術大学が革新的な廃水処理を開発

キング・アブドゥッラー科学技術大学(KAUST)は、同大学の造水・再利用研究センターで5年にわたる研究を経て、廃水処理のための革新的なモバイルプラントプロジェクトを完成させました。

このプロジェクトは、KAUSTとThe National Water Companyの努力とパートナーシップの成果です。

この技術は、中央下水道網に接続されていない地域の排水を処理し、再利用可能な水に効率的に変換するもので、この種のものとしては王国初となります。

また今回の成功により、エネルギー需要を50%削減し、従来の生物処理プロセスと同等かそれ以上の水質の処理水を生成することができるようになります。

この技術はサウジアラビアの若者を支援し、彼らの才能を生かす機会を提供する新しい仕事の機会を創出することで、王国の十分なサービスを受けていない地域に大きな影響を与えることが期待されています。

KAUSTのイノベーション担当副社長であるKevin Cullen氏は、信頼性の高い廃水処理サービスの開発は、今日私たちが直面している最大の課題の一つであると述べ、KAUSTのディープテック・スタートアップのエコシステムは非常に発展しており、政府や既存企業との強力なパートナーシップを構築し、これらのスタートアップを市場に近づけるために協働していると指摘しました。

昨年9月には、KAUSTとSaudi Authority for Industrial Cities and Technology Zones社(MODON)が連携し、廃水処理に取り組みました。

Cullen氏は次のように述べています。「KAUSTとMODONの関係は、大学と産業界のパートナーがいかに協力して社会における真の課題を解決し、ジェッダのように廃水処理能力を高める必要がある都市において、優れた例です。」

MODON社は、ジェッダの工業都市で、新しい廃水バイオリアクター技術を大規模に試験的に導入しています。

このパートナーシップの中で、KAUSTの准教授であるPeiying Hong氏は、廃水の持続可能性とリサイクルを変革する鍵を握るかもしれない、新しいゼロエネルギー技術を開発しました。

排水処理施設を含む環境サービスのための重要なインフラをイギリス全土で運営しているMODONは、ジェッダにある最初の産業都市で試験的にHong氏の技術を採用しました。

この採用についてCullen氏は、「この技術は、分散型処理モデルを用いて廃水をより効率的に処理するだけでなく、エネルギーニュートラルな方法で処理することができ、将来の持続可能性を実現できる」と説明しました。

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