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2022年12月06日掲載

女性宇宙飛行士を宇宙へ送る計画を発表

サウジアラビアは、2023年までに目標を達成することを目指し、経済を改革し、石油への依存を減らし、女性の労働力をさらに統合する「ビジョン2030」イニシアティブを掲げています。

サウジアラビアは、来年、女性を含む自国の宇宙飛行士を宇宙へ送り出すことを目標に、訓練プログラムを開始すると発表しました。

サウジアラビアは、経済を刷新し石油への依存を減らすための広範な計画「ビジョン2030」の一環として、科学技術を積極的に推進しています。

サウジアラビアの有力者であるムハンマド・ビン・サルマン皇太子が提唱するこの計画では、保守的なイスラム教国の労働力への女性の統合を拡大することも求められています。サウジアラビアは2018年、長らく続いていた女性の運転禁止を解除しています。

「サウジアラビアの宇宙飛行士プログラムは、王国の野心的なビジョン2030の不可欠な部分であり、人類により良いサービスを提供するためにサウジアラビアの宇宙飛行士を宇宙へ送り出します」と、サウジ宇宙委員会は声明で述べています。

さらに、「宇宙飛行士のうち一人はサウジアラビアの女性であり、その宇宙へのミッションは王国にとって歴史的な初飛行となります」と続けています。

アラブ人やイスラム教徒で初めて宇宙へ行ったのは、サウジアラビアのスルタン・ビン・サルマン王子で、皇太子の異母兄で空軍パイロットであり、1985年にNASAのディスカバリー号で7名のクルーの一員でした。その後、2018年から昨年までサウジ宇宙委員会の長を務め、サルマン国王の顧問に就任しています。

隣国のアラブ首長国連邦は、2021年2月に火星の軌道に探査機を打ち上げるなど、アラブ世界を代表する宇宙開発プログラムを持っています。さらにUAEは11月に初の月探査機を打ち上げる予定です。月探査が成功すれば、UAEと着陸船を提供する日本は、月面に宇宙船を置いた国として、米国、ロシア、中国に次ぐ存在となります。

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