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2022年09月27日掲載

サウジアラビアのコーヒー市場を牽引

ソブリン・ウェルス・ファンド PIF がSaudi Coffee Companyを設立

サウジアラビアの国内年間コーヒー消費量は、2026 年までに 28,700 トンに達すると予測されています。

サウジアラビアの政府系ファンドである Public Investment Fund(PIF)は、Saudi Coffee Company を立ち上げました。この会社は、サウジアラビアのコーヒー豆の世界的な取引を可能にし、アラビカ種の花が咲く南部ジャザーン地方での持続可能なコーヒー生産方法を開発することを目的としています。

サウジアラビア国営通信社(SPA)によると、このコーヒー会社は今後10年間で、国内のコーヒー産業に約12億SARを投資し、国内の生産量を年間300トンから2,500トンに引き上げる意向だそうです。

サウジアラビアのコーヒー豆は、ジャザーン、アル・バハ、アセアといった山岳地帯で生産されています。この3つの地域には、2,500以上のコーヒー農園があり、合計で約40万本のコーヒーの木があると言われています。

王国のコーヒー市場は近年大きく成長しています。SPAが共有する市場データによると、サウジアラビアにおけるコーヒー消費量は2016年から2021年にかけて年率約4%増加しており、2026年まではさらに年率5%増加し、年間消費量は28,700トンに達すると予想されています。

Saudi Coffee Companyは、国内のコーヒー産業が豆からカップまでのバリューチェーン全体で可能になることを第一の目標とし、民間セクターと提携していきます。同社は、コーヒーのサプライチェーンにおける生産、流通、マーケティングの各側面における持続可能性の実現、コーヒー生産におけるグローバルなベストプラクティスの導入、業界における新規雇用の創出、サウジの最高品質のコーヒー豆の輸出能力を促進することに注力する予定です。

また、サウジアラビアにおけるコーヒー産業の植林、収穫、焙煎、マーケティングの各分野における知識の現地化と最新技術の導入を図ります。

また、サウジアラビアの専門家、起業家、コーヒー農園のオーナー、農家がビジネスを始めるために必要なトレーニングやスキルセットを受けられる専用のアカデミーを国内各地に設立する予定です。また、このアカデミーは、地域の人々がコーヒー産業の成長に貢献し、その結果として得られる機会を活用することも支援します。

Saudi Coffee Companyの設立は、食品や農業など13の有望な分野の開発に重点を置くPIFの多角化戦略の背景となっています。

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