【進出情報】ドイツのスポーツカーメーカー

ポルシェ社（Porsche）とサウジアラビア王国産業鉱物資源省（MIM）は、スポーツカーメーカーであるポルシェ社のPAVEプログラムを同地域に導入するための覚書に調印しました。

PAVE（Porsche Aftersales Vocational Education）は、モジュール式かつ未来志向のアプローチを使用して、世界規模で最高水準の熟練労働者を教育する国際的で総合的な職業教育プログラムです。

ポルシェ社は、持続可能な社会発展の礎石として教育の変革力を認識しており、PAVEプログラムによって世界中の熟練技術者が教育を受け、市場や業界のために確保されることを保証しています。

Porsche社中東・アフリカFZE最高経営責任者（CEO）のManfred Bräunl氏は、「自動車業界は、新しい技術が急速に導入されるにつれて複雑さを増しています。そのため、トレーニングや教育プログラムは、私たちのネットワークだけでなく、自動車業界全体にとって非常に重要です」と述べています。

サウジアラビアは2021年に「Human Capability Development Program」を開始しています。これは国民に力を与え、国際競争力を高めることを目的としています。PAVEプログラムの支援により、サウジアラビアの若者と個人は、技術の進歩とメガトレンドに基づくPAVEエコシステムから利益を得ることができ、その結果、熟練労働者が地域の現在および将来の需要に適応できるようになるでしょう。

PAVEのカリキュラムは労働市場のニーズに合致しており、イノベーションと変革の育成に重点を置いています。世界初の協力プラットフォームであるHuman Capability Initiative（HCI）では、ポルシェ社、サウジアラビア王国産業鉱物資源省、サウジアラビアにおけるポルシェの輸入総代理店であるSAMACO社の間でMoUが締結されました。

HCIは、人間の能力を開発するための課題と機会に関する国際的な取り組みを統一し、世界的な対話を充実させることを目的としています。両当事者は、MENA地域における増殖の基礎として、職業教育、教員資格、関連するターゲットグループ向けの進学教育におけるベストプラクティスとモジュールコンセプトに取り組むことで、自動車産業およびその他の産業分野のために地元の人材を惹きつけ、維持し、育成するという共同目標を共有しています。

Bräunl氏は今回の提携について次のように語っています。

「教育は成功の鍵であり、だからこそポルシェは教育への投資と人材育成をDNAの一部としているのです。私たちは、この地域の学生、学校、企業、産業界、そして社会全体に等しく利益をもたらしたいのです。環境保護や責任さえも、しばしば教育の問題なのです」

「サウジアラビアへのPAVEプログラムの導入は、わが社が地域および世界の将来の労働市場に向けた熟練労働者の育成を支援することを意味します。ポルシェは、自動車メーカーとしてのグローバルな社会的責任を自覚し、経済的利益から切り離されたエンパワーメントと長期的な関わりを通じて、世界中の人々を支援することに注力しています」

「ポルシェは夢を追う人のためのブランドです。ポルシェのスポーツカーに携わるキャリアを夢見る人にとって、PAVEプログラムはそれを現実のものとすることができるのです」

この世界的な職業教育イニシアティブは、デジタル・トランスフォーメーションとe-モビリティの高まりに対応するものであり、PAVEが地域の様々な教育水準を補完することから、職業教育の提供が現在不十分な地域において特に価値があるでしょう。