【進出情報】マレーシアのサイクリング連盟

マレーシア・ナショナル・サイクリング連盟（MNCF）は、サウジアラビア・サイクリング連盟（SACF）と覚書（MoU）を締結しました。

MNCFが外国の連盟とパートナーシップを結ぶのはこれが初めてで、この協力関係はマレーシアとサウジアラビアにおける自転車競技の質と水準を向上させ、両国に利益をもたらすと期待されています。

MNCFのDatuk Amarjit Singh Gill会長によると、MoUは、近い将来、両国のサイクリングの発展を後押しするための経験や知識の交換など、9つの重要な議題を概説しています。

一例として、サウジアラビアのサイクリストはマレーシアの国内大会やイベントに参加する機会を得ることができ、ツール・ド・ランカウイ（Tour de Langkawi）のような権威あるレースに参加することができる可能性もあるとのことです。

それと引き換えに、マレーシアのロードサイクリングチームは、ツール・ド・フランス（Tour de France ）と同じASOが主催するエリートレース、AlUla Tourに参加することができます。同ツアーにはこれまでにもTeam Jayco–AlUlaのSimon Yatesらトップライダーが参加しています。

MNCFのAmarjit会長は、「次の段階では、MNCFがSACFを支援し、ナショナル・コミッセール（自転車競技における競技役員）の質を向上させるとともに、主要なイベントの開催について指導することが望まれています。マレーシアはすでに、アジア自転車競技選手権大会（ACC）の最も効率的な主催者のひとつとして認められています。この点で、MNCFにはトラック、ロード、BMX、マウンテンバイクの各分野のエキスパートが多数おり、サウジアラビアにおける自転車競技の強化に貢献できると確信しています。

「同時に、このMoUは、特にトラック・サイクリングにおけるコーチの交流も促進するでしょう。私たちには世界トップクラスのライダーが何人もいますし、サウジアラビアがトップクラスの選手を育てる手助けができるかもしれません」と語りました。

同氏はさらに、このMoUはMNCFとSACFのどちらにも金銭的な義務を課すものではないと断言し、「私たちは、このMoUを通じて交換されるすべての情報が機密であることを保証します。最も重要なことは、MNCFとSACFの双方がこのパートナーシップから大きな利益を得ることです」と付け加えました。