【進出情報】マレーシアの中小企業育成機関

SME Corp. Malaysiaは、サウジアラビアの中小企業総局であるMonsha’atと、サウジアラビア最大の中小企業展示会「Biban24 Forum」において覚書を締結しました。

両者間の協力を支援するため、高成長、フランチャイズ、食品・飲料セクターの中小企業28社と協同組合2社からなる合計30の地元企業がこのイベントに参加し、イベントの 5 日間を通じて行われたビジネス関連の活動からは、100 万ドルの収益が予想されています。

Riyadh Front Exhibition & Conference Centerで開催されたMoU調印式は、SME Corp. Malaysiaのビジネスにおける重要な一歩でした。同組織は、マレーシアの起業家育成・協同組合省（KUSKOP）傘下の機関であり、中小零細企業（PMKS）の高成長企業への転換を加速させることを目的としています。

このMoUは、両国の関係を強化し、特に両国のPMKS開発における経済賃貸協力を促進することが期待されています。PMKSの発展と成長に関連する情報やベストプラクティスの共有における緊密な協力の促進に加え、このMoUは、両国の事業の成長を支援する長期的なイニシアチブの構築も目指しています。

また、PMKSの支援業務の枠組みを強化し、マレーシアとサウジアラビアにおける弾力的で革新的なPMKSエコシステムの基盤を形成することも狙いとされています。

MoUは、SME Corp. MalaysiaのCEOであるRizal Nainy氏とMonsha’atの責任者であるSami Ibrahim Alhussaini氏によって署名されました。

MoUの調印に立ち会ったマレーシアのEntrepreneur and Cooperatives Development省のEwon Benedick大臣は、経験と専門知識の共有を通じて、よりダイナミックな起業家エコシステムを実現し、両国に利益をもたらすことができると述べました。また、PMKSの発展において互いの強みを活用することで、技術、教育、ハラル産業などの分野での協力事業を模索することができると加えました。

Rizal氏は、このMoUは、能力開発、市場アクセスを促進する高成長PMKSプログラム、デジタル化、持続可能性、技術革新、起業家精神の側面における知識移転のイニシアティブに重点を置き、情報とベストプラクティスの共有における協力の基本的枠組みを構築することを目的としていると述べました。大きな可能性を秘めたサウジアラビア市場に参入するため、今回初めてマレーシアの企業30社を招聘すると期待を示しています。

Monsha’atは 2016年サウジアラビア王国の中小企業部門を規制、支援、発展させるために設立されました。中小企業の生産性を高め、2030年までにGDPへの貢献を20%から35%に引き上げることを目指しています。 Monsha’atが主催するBIBANは「Global Destination for Opportunities」をテーマに、サウジアラビアが地域レベルおよび世界レベルで起業家の主要な目的地としての地位を強化することを目的としています。