【進出情報】日本の貿易保険会社

サウジアラビア輸出入銀行（Saudi EXIM Bank）と日本の政府系保険会社である日本貿易保険（NEXI）は、サウジアラビア王国と日本の間の協力および二国間関係の指針を確立し、製品およびサービスの輸出を強化するための覚書に調印しました。

MoUは昨年12月に東京で、サウジアラビア輸出入銀行のSaad Al-Khalb最高経営責任者（CEO）および日本貿易保険の黒田篤郎会長によって署名されました。

本協定に基づき、サウジアラビアと日本間の製品・サービスの輸出を支援する保険ソリューションを提供することで、両社は政治的リスクや商業的リスクなど、国境を越えた取引に関連する様々なリスクを特定し、軽減するために協力していきます。サウジアラビア輸出入銀行とNEXIは、保険、輸出信用保険、投資保険を提供することにより、関係企業の潜在的な財務上の損失を最小限に抑えつつ、より円滑な国際貿易・投資活動を促進・円滑化することを目指しています。

このパートナーシップについて、サウジアラビア輸出入銀行のAl-Khalb CEOは「このMoUの調印は、国際機関との戦略的パートナーシップ構築に対する我々のコミットメントと絶え間ない努力を反映したものです。我々の目的は、サウジの非石油輸出を促進する道を開き、世界市場への拡大を可能にすることです。このビジョンは、産業に関する国家戦略の目標を達成するためのサウジアラビアの産業部門における継続的な発展と一致しています。サウジ輸出入銀行では、非石油サウジ経済に力を与え、国内総生産への貢献度を高めるための信用ソリューションの発見に取り組んでいます。日本は、サウジアラビア製品の流通拡大に熱心な主要グローバル市場のひとつです。NEXIとの協力を通じて、商業関係を強化し、投資を多様化し、有望な投資機会から利益を得ることを楽しみにしています」と述べています。

サウジアラビア輸出入銀行は、資金調達のギャップを埋め、国内の輸出業者が直面するリスクを軽減することで、サウジの非石油輸出を可能にし、発展させる上で極めて重要な役割を果たしています。これは、2030年までにサウジの非石油輸出の寄与度を国内総生産の50％まで高めることを目標とするビジョン2030の目的に沿ったものです。