【進出情報】韓国の貿易保険公社

サウジアラビアへの商品やサービスの輸出を促進

公共投資ファンド（PIF）と韓国貿易保険公社（K-SURE）は11月末、K-SUREがカバーする国際的な一流金融機関9社からなる企業連合からPIFがタームローンを調達する融資契約に調印したと発表しました。

融資期間は13年で、当初は30億米ドルの規模となり、事前に合意された条件に従い50億米ドルまで増額するオプションが付されます。この取引は、資金調達源の多様化を続けるPIFにとって、輸出信用機関による初の融資となりました。

PIFとK-SUREは2022年3月に覚書を締結し、パートナーシップと協力関係を強化する意向を表明しており、その結果、今回のK-SUREのカバー付きタームローンが実現しました。PIFとK-SUREの協力関係は、経済的パートナーシップを強化しながら、PIFが一部または全部を所有する様々なプロジェクトや子会社に韓国の商品やサービスの輸出を促進することを目的としています。

PIFのグローバル・キャピタル・ファイナンス部門の責任者であるFahad AlSaif氏は、「今回のK-SUREとの提携は、PIFが中期的な資本調達戦略を継続する中で、機関投資家とのパートナーシップを促進するというコミットメントを強調するものです。この資金調達は、PIFの4つの主要な資金調達源の一部であり、サウジアラビアと韓国の企業間の経済的結びつきを強化するものです」と述べています。

K-SUREのInho Lee社長は、「今回の金融支援を通じて、韓国企業は技術競争力だけでなく、受注を拡大するための財務競争力も獲得しました。今回の支援が両国の将来を見据えたパートナーシップの強化に貢献することを確信しています」と述べています。

今回の融資は、PIFが最近行った総額35億米ドルの国際スクーク発行、総額85億米ドルの2つのグリーンボンド発行（史上初の世紀型グリーンボンドと史上初の政府系ファンドによるグリーンボンドを含む）、2022年の170億米ドルの企業融資に続くもので、PIFは拡大する選択肢から融資を調達しています。