【進出情報】アメリカの培養水産物メーカー

持続可能で安全な食のエコシステム革新に向けたMoU締結

サウジアラビア北西部で持続可能な地域開発を進めるNEOM社は、細胞培養水産物の開発で世界をリードするBlueNalu社と覚書（MoU）を交わしました。

このパートナーシップは、BlueNalu社の細胞培養水産物製品の商品化、マーケティング、流通を促進することを目的としており、サウジアラビア国内および世界中の地域社会における食糧安全保障を向上させ、健康的な食品へのアクセスを改善する食糧ソリューションの開発における両組織の相互利益を反映しています。

MoUの主な目的には、英国におけるインキュベーションと食品イノベーションのエコシステム構築の支援、一般市民への教育とアウトリーチ活動、広範な消費者調査の実施、これらの新規食品の承認と販売を可能にするための規制機関との連携などが含まれます。

今回の提携は、NEOM投資ファンドによるBlueNalu社への2000万米ドルの投資に続くものです。今回の資金調達により、BlueNalu社は次の成長ステージに進み、健康的で持続可能なシーフードを世界中に拡大し、商品化するための前進を続けることができます。

NEOM投資ファンドの最高経営責任者であるMajid Mufti氏は、「私たちのBlueNalu社への投資は、単なる資金援助にとどまらず、持続可能な再生水産養殖と強靭な食料生態系を育成するという私たちのコミットメントにおいて、極めて重要な瞬間を意味します。NEOMフードをBlueNalu社の先駆的なアプローチと連携させることで、私たちは持続可能な未来を描くだけでなく、それを実現するための革新的な技術に投資していると言えるのです。これは、NEOM投資ファンドがNEOMの包括的なビジョンを実現するための礎石として機能していることを示す新たな証しです」と述べています。

NEOMフードのエグゼクティブ・ディレクターであるJuan Carlos Motamayor博士は、「NEOMはレジリエントな未来の構築に取り組んでおり、BlueNalu社とのパートナーシップは私たちの目標に完全に合致しています。BlueNalu社には、先見性のあるリーダーシップ、画期的な技術、製品革新への総合的なアプローチという完璧な結びつきを見出すことができました。より持続可能で強靭な食品生態系を形成するために、彼らと協力することを楽しみにしています」と述べています。

魚の細胞から直接生産される本物の魚介類である細胞培養魚介類は、世界中の生産と消費に革命を起こそうとしています。この新しい技術は、従来のものと同じ味、食感、栄養価を持ちながら、一貫性があり、健康的かつ安全で、持続可能な水産物を生み出し消費者の嗜好を満たすことができます。重要なのは、この生産方法には『タンパク質生産における環境への影響を大幅に削減する可能性がある』ということです。

BlueNalu社の創設者であり、社長兼最高経営責任者であるLou Cooperhouse氏は、「今回のNEOM社との提携は、王国においてより安全で利用しやすい水産物の供給を実現するための記念すべき一歩です。BlueNaluがこれまで培ってきた細胞培養水産物の世界的な専門知識と膨大な数の戦略的パートナーシップ、そしてNEOM社の並外れたビジョンとリソースを組み合わせることで、細胞培養水産物を通じた革新的で再生可能な食品ソリューションの開発を加速させることができます」と述べています。

このパートナーシップは、人と地球に栄養を与え、次世代の食糧安全保障を保証するためにイノベーションを活用するというNEOM社の継続的なコミットメントをさらに強化するものです。