2023年11月21日掲載
Saudi Coffee Companyが初のモデル農園を設立
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サウジアラビアの政府系ファンドであるPIF傘下のSaudi Coffee Companyは、世界的に有名なアラビカ種の産地であるサウジアラビア南部のジーザーンに100万平方メートルの農地を持つモデル農場を立ち上げると発表しました。
2030年までに500万本のコーヒーの木を栽培することを目指すこのモデル農園は、国内産業の成長を後押しする世界基準を確立させます。また、サウジ・ビジョン2030の持続可能性の目標に沿って、地域の水利用を最適化するためのテンプレートも提供します。
(写真:PIF)
食品・農業部門における機会を拡大し、新たな雇用を創出し、国の豊かな遺産を称えるというPIFの戦略に沿ったこの農園の立ち上げは、国のコーヒー生産能力を年間300トンから2,500トンに拡大するというSaudi Coffee Companyの野望における重要なマイルストーンとなります。今後10年間で、Saudi Coffee Companyはこの目標を達成するために約12億SAR(約485億円)を投資する予定です。
Saudi Coffee CompanyのCEOである、Khalid AbuTheeb氏は「ここジーザーンでは、国内市場向けに何世代にもわたって有名なアラビカ種のコーヒーを生産してきました。このモデル農園が、南部地域やサウジアラビア、そして世界中のコーヒー・コミュニティにとってベンチマークとなることを願っています」と述べています。
このコーヒー・モデル農園は、この地域のコーヒー生産者が、才能を磨き、最新の持続可能な農法を理解し、栽培から収穫までの最新技術を活用するためのプラットフォームを提供することができます。また国際的なコーヒー専門家へのアクセスを提供することで、農家がより良い品質の種を選び、栽培方法を改良、資源をより効率的に管理し、革新的な技術を導入し品質の向上を推進できるよう、栽培と格付け方法に関する知識の共有を進めていきます。
また、この農園には1,835平方メートルの苗床が併設され、ジーザーンおよびより広い地域における苗木の収穫量を増加させる予定です。
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